安全運航の達成には、船上における船員のWell-being改善によるワークエンゲージメントの向上が必要不可欠、との思いから、当社ではさまざまな取り組みを行っています。当社では安全運航に向けた体制を強化するとともに、船上における船員のWelfare 向上を目指し、会社として寄り添う体制づくりを始めました。
本船上での安全対策については、従来の取り組みに加えて、新たな安全設備を導入すると同時に、教育と訓練においては、トレーニングプログラムに従って適切に必要なトレーニングを行っています。
また船員の心身の健康管理のために、定期的な健康診断を実施し、東京、フィリピン、ベ トナムの各事務所には相談窓口を配置、さらに ハラスメント防止、メンタルヘルスケアに関するeラーニングやグループワークも行っています。
加えて船員の福利厚生の充実を図るために、船上においては、以下のように、さまざまな機器・設備のトライアルを実施し有効な設備を導入しています。

低周波の電波を発生させる空間をつくり出すことで生鮮食品の鮮度を維持する。これにより、食品のロスも削減でき、船員の健康的な食生活をサポートすることが可能。
航海中に自動制御で新鮮な野菜を育てることができる。 船上で新鮮な野菜が供給されることにより、長期航海中の 野菜不足に対処でき、船員の栄養面での健康に貢献する。
安全で清潔なおいしい飲料水を供給できる。ペットボトル入り飲料水への依存度および、その購入や輸送にかかるコストも削減することができる。
仕切られたボックスへの内部ファンの装備により、船内 での受動喫煙を最小限に抑えることが可能。船員がより健康で快適な生活環境を保てる。
複雑な食品調達プロセスを簡素化し、サプライヤーとの コミュニケーション、価格設定、在庫、支払いを管理することで、本船の管理負担を軽減し、食事の質を向上させる、 船舶向けの包括的なケータリングサービス。
簡易的なプールを支給し、船員にリラクゼーションの機会を提供している。
上記の取り組みによる効果の確認として、フィリピン人、ベトナム人船員への幸福度調査を定期的に実施し、その傾向と把握に努め、必要に応じ改善に努めることで、船員の Well-being向上に向けたPDCAを回していきます。船員の Well-being 向上が、積極的なワークエンゲージメントにつながると認識し、今後も持続的な安全運航の達成に向けて努力してい きます。