船員の安全意識の向上

当社は船員の知識や技術の向上だけでなく、以下の活動を通じて安全意識の向上にも取り組んでいます。


安全キャンペーンの展開

2010年度より毎年、社長以下役職員が訪船し、実際に管理船で発生した事故・トラブル・労災等を題材に、乗組員と直接対話を行っています。

社長自ら乗組員へ語り掛けることにより、国籍問わず、乗組員の「当社グループの一員である」意識や連帯感が強化され、日々の安全運航の礎となっています。

コロナ禍では制限されていたものの、2022年度からは安全管理にとって対面による海陸コミュニケーションに勝るものはないという観点から、罹患防止策を講じた上で訪船し、直接現場の意見を吸い上げる活動に戻しました。

一方で、コロナ禍で始めた社長と安全管理部門トップマネージメントによるビデオメッセージは、全乗組員にトップマネジメントの言葉を伝える良いツールであり、訪船に加え引き続き全船への配信を継続してまいります。

  • 安全管理グループ担当役員がNSU TRUSTを訪船。
    感染予防のため、少人数でミーティングを実施
  • 海務チームリーダーが KIMIMACHIを訪船。
    キャンペーン向けカレンダーを 用いて労働災害を注意喚起

当社運航船も自動化が進み、新しい技術や機器が多く導入され、近年では急速なデジタル化・IT化が進んでいます。しかし事故やトラブルの多くは「ヒューマンエラー」に起因します。デジタル化・IT化が進もうと船を動かすのは「船員(人間)」です。

常に基本に立ち返り、海陸間・船員間のコミュニケーションとチーム力を強化し、多くの目で事故の芽を早期に摘み取る重要性を、このキャンペーンを通じて繰り返し確認することで、安全への意識向上に努めています。

掲示物を通じた安全意識の向上

航海当直五訓

当社の前身である新和海運時代に船橋に掲示されていた当直心得「航海当直五訓」を、安全キャンペーンを機に再掲しました。

当社船隊には、日本人、フィリピン人、ベトナム人が配乗されていることから、各母国語で作成。常に航海当直中の航海士の視界に入る場所に掲示しています。

  • 航海当直五訓 原文
  • ベトナム人船員配乗船にはベトナム語版を掲示

安全啓蒙ポスター

管理船で大きな事故が発生した際には、「事故を風化させず、二度と起こさない」誓いの意をこめてポスターを作成しています。目を背けることなく向き合うことで安全への意識を高めています。

  • 2010年作成
  • 2020年作成

指差し呼称

事故防止の合言葉「CHECK, CONFIRM, REPORT」を声に出し、指差し確認をすることで、常にダブルチェックの習慣を身につけ、事故を未然に防ぎます。

社内表彰制度

当社では1年間を通し、船上での「無事故・無災害・無疾病」を達成した船舶*に対し、2014年より社内表彰制度を設けています。

2022年度は、4年連続で無事故・無災害・無疾病を達成したBRIGHT WINDを含め、前年度比増の合計13隻の管理船乗組員へ表彰状と記念品が授与されました。今後も同制度を活用し、日頃から安全運航へ尽力している乗組員へ感謝を伝えるとともに、より一層の船上における安全意識の向上を目指してまいります。

*当社管理船のうち1年間、海難事故や運航への支障が発生せず、かつ乗組員に下船を伴う疾病や労働災害のなかった船

2022年度 4年連続表彰のBRIGHT WIND乗組員と、授与した表彰状

船上での健康管理

船員のメンタルヘルスに着目し、以下ページに記載の取り組みにより配慮を行うことで、業務に集中の出来る環境を確保、安全運航に繋げています。

働き方改革・健康経営

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